サブスクホームページ比較|総額35万〜180万を分ける3条件

サブスクホームページの比較で、月額の安さは判断材料にならない

月額料金表と総額の電卓を並べたイメージ

サブスク型ホームページは、同じ月額表示でも3年〜5年の総額が35万円から180万円まで開きます。分かれ目は契約年数と、払い終えたときにサイトが手元に残るかどうかです。月額の安さではなく、総額・契約期間・出口の3点で比べてください。

「サブスク ホームページ 比較」で調べると、各社の月額料金を並べた一覧表がいくつも出てきます。

ただ、月額を見比べるだけでは選べません。月額9,800円でも、3年で終わって手元にサイトが残る契約と、5年払い続けて何も残らない契約があるからです。

まず、契約の型を3つに分けて全体像をつかんでおきましょう。

契約タイプ3年でかかる費用払い終えた後
買い切り型制作費+毎月の保守費サイトは自社のもの
サブスク・出口で譲渡あり月額×36ヶ月のみサイトが手元に残る
サブスク・出口で消える月額×契約年数何も残らない

本記事では、この3つの型がそれぞれいくらになるのか、どこを見れば失敗を避けられるのかについて解説します。

「サブスク型で騙された」と相談に来る会社に共通すること

契約書を前に頭を抱えている経営者のイメージ

弊社にご相談いただく方のなかには、すでに他社と長期契約を結んでいて、動けなくなっている会社があります。

そうしたケースには共通した型があり、契約の順番や出口の設計から生まれています。

ここでは実際に見てきた典型パターンと、契約時に気づけない理由、そして契約書だけでは防げない部分について解説します。

相談で実際に見てきた典型パターン

「HPの内容に納得いっていないのに、支払いはまだ残っている」という相談は、契約の型がほぼ共通しています。

弊社にホームページのご相談をいただくなかで、既に他社と契約中という方が一定数いらっしゃいます。そこで話を聞くと、驚くほど同じ形をしています。

共通しているのは次の4点です。

  • 契約期間が5年前後と長く、まだ数年残っている
  • 月額は数万円台で、総額を計算すると100万円を超える
  • ページの中身が、支払っている金額に見合っていない(かなり出来が悪い)
  • 本人もうすうす気づいているが、契約が終わるまで動けない

「やっともうすぐ支払いが終わる」という言葉を、複数の方から聞きました。

こうしたケースは、運の悪い事故ではありません。契約の構造から生まれています。

しかも国も、この構造に長く注意を促してきました。

なぜ契約した時点で気づけないのか

契約時に判断材料が揃わない仕組みがあり、気づいたときには打つ手が残っていません。

見抜けなかった側が不注意だった、という話ではありません。契約の順番そのものに理由があります。

重なると危ないのは、次の3つです。

1. 品質を確かめる前に契約が成立する

初期費用0円の契約では、多くの場合、契約してから制作が始まります。つまり出来上がりを見る前にサインしています。

完成物を見てから判断できる買い切り型とは、順番が逆になっています。

2. 月額が小さく見えて、総額を計算しない

月3万円は「まあ払える」と感じる金額です。ところが5年契約なら総額180万円になります。

月額表示は、総額の大きさを見えにくくします。

3. 拘束期間が長いうえに、払い終えても何も残らない

ここが一番重い部分です。最低契約期間があること自体は、月額サービスとして珍しくありません。

問題は期間の長さと、出口の設計が組み合わさったときに起きます。

実はこの構造について、国が15年以上前から注意を促しています。

経済産業省・中小企業庁が2011年8月に出した「ホームページソフトなどのリース契約はしっかり考えてから!」という資料には、次のように書かれています。

中小企業は「事業者」として問われます。事業者間(個人事業者を含む)の取引には、クーリングオフ制度(特定商取引に関する法律)が適用されません。

また、リース契約後の中途解除もできません。

リース物件の所有権は、リース期間が終了してもリース会社にあります。

払い終えても自分のものにならない。これが、長期契約でつまずいたときに逃げ場がなくなる理由です。

同じ資料には、営業トークの実例も載っています。「ホームページを作りませんか。売上げがアップします。作成後の更新もやります」という誘い文句です。

これに対する注意書きはこうです。「売上げが増えないケースがあります。更新を依頼しても、そのような契約はしていないと返答する業者もいます」。

15年前に指摘された話が、今も相談として持ち込まれています。

ここで押さえておきたいのが、リース契約とサブスク契約は別物だという点です。

リース契約サブスク契約
契約の形リース会社が入る三者契約制作会社との二者契約
支払先リース会社制作会社
期間3〜7年が多いサービスにより異なる
払い終えた後所有権はリース会社のままサービスにより異なる

「サブスク」と案内されていても、契約書を見るとリース会社の名前が入っていることがあります。支払先が制作会社ではない場合は、リース契約の可能性を疑ってください。

契約書に書いていないことは、自分で調べるしかない

契約条件は書面で確認できますが、その会社が信用できるかは自分で調べるしかありません。

契約書で確認すべきことは、実ははっきりしています。最低契約期間、期間中に解約したときの扱い、そして期間が終わったあとサイトがどうなるか。

この3点を書面で確かめれば、条件面の見落としはかなり防げます。

契約前のチェック項目については、月額制ホームページのメリットと契約前チェック10項目で詳しくまとめています。

期間が終わったあとの扱いは月額制ホームページは解約すると消える?契約前に知る実態をご覧ください。

問題は、契約書に書かれていないことのほうです。相手がどんな会社で、載っている制作実績が本当にその会社の仕事なのか。

ここは自分で確かめるしかありません。

次の6つは、どの制作会社に対しても使える確認方法です。

  1. 特定商取引法に基づく表記に、法人名・所在地・代表者名が明記されているか
  2. 国税庁法人番号公表サイト(https://www.houjin-bangou.nta.go.jp/)で法人登記を確認する。商号・所在地・法人番号を無料で検索できます
  3. 所在地をGoogleマップで見る。レンタルオフィスの一室でないか、実際の拠点があるか
  4. 制作実績のURLが実在し、今も動いているか。リンク切れが多い場合は要注意
  5. その実績が本当に自社制作か。フッターの制作者表記や、掲載許可の有無を確認する
  6. 会社の設立年と、サービスの運営年数。長期契約を結ぶなら、契約期間より長く続いている会社を選びたいところです

2番目の法人番号公表サイトは、あまり知られていませんが便利です。会社名を入れるだけで、登記上の商号と所在地が出てきます。

サイトに書かれている情報と食い違っていたら、その時点で立ち止まったほうがいいでしょう。

もちろん、この6つは弊社にも当てはめてください。5年10年と付き合う相手を選ぶのですから、確かめられて困る会社のほうがおかしいのです。

サブスク型は本当に長期で割高になるのか?

3年・5年の総額を比較した棒グラフ

「サブスク型は長期で割高になる」という説明は、比較記事でよく見かけます。間違ってはいません。

ただ、この説明には前提が抜けています。月額いくらで、何年契約で、払い終えた後に何が残るのか。

そこが書かれないまま結論だけが広まっています。ここでは3年・5年の総額を実際に計算し、買い切り型と分かれる境目がどこにあるのかについて解説します。

3年・5年の総額で計算する

同じ5年でも総額は47万円と180万円、およそ3.8倍の差がつきます。効いてくるのは月額ではなく出口の設計です。

計算の前提を先に置きます。買い切り型は制作費だけでは終わりません。

公開後もサーバー代や更新対応の費用がかかります。

制作会社各社が公開している相場では、集客向けのコーポレートサイトが50万〜150万円程度。

保守を制作会社に頼む場合、これとは別に月1万〜3万円ほどが目安とされています。

保守費は出典によって月5,000円から3万円まで幅があるため、ここでは低いほうの月1万円で試算します。

買い切り側に有利な条件で計算しても結論が変わらなければ、その結論は信用できるからです。

契約タイプ3年総額5年総額払い終えた後
買い切り型(制作50万+保守月1万)860,000円1,100,000円サイトは自社のもの
サブスク 月9,800円(3年で満了・譲渡あり)352,800円470,400円サイトが手元に残る
サブスク 月30,000円(5年契約・出口で消える)1,080,000円1,800,000円何も残らない

※金額は税別。5年総額の2行目は、3年満了後に月額半額でサポートを継続した場合の試算です

同じ「サブスク」でも、5年で47万円と180万円。3.8倍の開きが出ています。

3年で区切っても35万円と108万円で、3倍以上の差がつきます。

この差を生んでいるのは月額の数字ではありません。契約が何年続くのか、そして払い終えたときにサイトが手元に残るのかどうかです。

ただし、すべてのケースでサブスクが安いわけではありません。

名刺代わりの3〜5ページ程度なら、買い切りで10万円以下に収まることもあります。この規模なら、月額を3年払うより一括で作ったほうが確実に安く済みます。

サイトの規模が小さいほど、買い切り型が有利になると考えてください。

損益分岐点は月額いくらか

買い切りを月額に直すと、3年で見た境目はおおよそ月2万円台前半になります。

見積もりを比べるとき、片方が一括で片方が月額だと判断しづらくなります。そこで買い切り型を月額に換算してみましょう。

制作費50万円を36ヶ月で割ると、月13,889円。これに保守費の月1万円を足すと、実質は月23,889円という計算になります。

つまり月2万円台前半あたりが、3年で見たときの分かれ目です。

保守費の相場には幅があるので、境目も動きます。

  • 保守が月5,000円なら、境目はおよそ月18,900円
  • 保守が月1万円なら、境目はおよそ月23,900円
  • 保守が月3万円なら、境目はおよそ月43,900円

これは公的な調査結果ではなく、公開されている相場をもとにした本記事の試算です。実際に検討するときは、手元の見積もりの数字を当てはめてみてください。

注意点をひとつ。この計算が成立するのは、買い切りで50万円前後かかる規模のサイトの場合です。

10万円以下で作れる小規模なサイトなら、境目は月3,000円ほどまで下がります。自社が作ろうとしているサイトの規模で判断してください。

見積もりの場で、私たちがサブスクを勧めない会社

ここまで業界の失敗パターンを書いてきましたが、自社にも同じ物差しを当てておきます。

弊社はサブスク型のホームページ「ゼロスタHP」を提供していますが、見積もりの場でお勧めしないこともあります。

ここでは一括制作を勧めるケース、失敗を避けるための3条件、そしてその条件に照らして弊社のサービスがどうなのかについて解説します。

一括制作を勧めるケース

規模が大きい、独自要件がある、資産として持ちたい。この3つに当てはまるなら一括制作です。

弊社では、ご相談の内容によってサブスク型をお勧めしないことがあります。線引きしているのは、次のような場合です。

  • ページ数が多く、更新も頻繁に発生する規模のサイト
  • 予約システムや会員機能など、独自の作り込みが必要な場合
  • 取材や撮影から入って、コンセプト設計ごと組み立てたい場合
  • 最初から会社の資産として、自由に手を入れられる状態で持ちたい場合

誤解されやすいのですが、この線引きはデザインの品質で分けているわけではありません。サブスク型だからテンプレートで済ませる、という話ではないのです。

分けているのは、サイトの規模と、所有権をいつ持つか、そしてどこまで深く関わるかという3点です。

こうした条件に当てはまる場合、月額で長く払うよりも、最初にまとまった金額を投じて自社のものにしたほうが結果的に納得のいく形になります。

見積もりの場では、そのようにお伝えしています。

失敗しないサブスクの3条件

避けるべきはサブスクという形式ではなく、失敗を生む契約構造のほうです。

ここまでに見てきた3つの失敗構造は、そのまま裏返すと確認すべき要件になります。

失敗を生む構造避けるための要件
品質を確かめる前に契約が成立する契約前に制作範囲と過去の実物が確認できる
月額が小さく見えて総額を計算しない総額が買い切りの実質月額を下回っている
拘束期間が長いうえに、払い終えても何も残らない拘束期間の出口で、サイトが手元に残る

ここで強調しておきたいことがあります。問題はサブスクという契約形式そのものではありません。

サブスク型が悪いなら買い切りにすればいい、という話ではないのです。実際に計算したとおり、買い切りが常に安いわけでもありません。

危ないのは「長い拘束」と「何も残らない出口」が組み合わさった契約であって、月額で払うこと自体ではないのです。

住まいに例えると分かりやすいかもしれません。

賃貸そのものが損なのではなく、家賃を10年払っても部屋が自分のものにならない契約を、購入だと思って結んでしまうことが問題なわけです。

つまりホームページでも、月額を払う形かどうかではなく、払い終えたときに何が手元に残るかで判断すべきということになります。

この3つに、前の章で挙げた事業者の確認方法を足せば、大きな失敗はほぼ避けられるはずです。

この3条件でゼロスタはどうか

3年の拘束はあります。そのかわり、払い終えるとサイトは無償で自社のものになります。

自分で挙げた基準ですから、弊社のサービスにも当てはめます。

先に不利な条件から書きます。ゼロスタHPの最低契約期間は3年(36ヶ月)で、途中で解約は残額一括支払いとなります。「縛りがない」わけではないのです。

ここは正直にお伝えしておきます。

そのうえで、3つの要件に照らすとこうなります。

要件1:契約前に制作範囲と実物が確認できるか

制作費は0円ですが、テンプレートに当てはめる作り方はしていません。実際の制作事例は制作実績で公開しているので、契約前にご確認いただけます。

要件2:総額が買い切りの実質月額を下回っているか

プランは3つあり、違いはページ数だけです。サポート内容はどれも同じです。

プランページ数月額(税別)3年総額
START1ページ9,800円352,800円
BASIC2〜6ページ14,800円532,800円
PRO7〜12ページ19,800円712,800円

境目は、比べる相手の規模で変わります。ここは分けて書きます。

2〜6ページのBASICと、7〜12ページのPROは、同じ規模を買い切りで作った場合(50万円以上+保守費)の実質月額を下回ります。

境目の月2万円台前半に対して、14,800円と19,800円ですから内側です。

一方、1ページのSTARTは事情が違います。1ページなら買い切りで10万円台に収まることもあり、金額だけを見れば一括のほうが安く済むケースがあります

それでもSTARTを選ぶ意味は、初期費用を用意せずに始められることと、サーバー代・ドメイン代・月3回の更新対応が最初から含まれていることです。

安さで選ぶプランではありません。

どのプランも追加料金は発生しません。

要件3:拘束期間の出口で、サイトが手元に残るか

3年を満了すると、2つから選べます。ホームページを無償で譲渡するか、月額を半額にして月1回の更新サポートを継続するか。

どちらを選んでもサイトは残ります。なお更新回数は、3年以内が月3回、3年経過後は月1回に変わります。

つまり冒頭の表でいう「サブスク・出口で譲渡あり」に該当します。3年で払い終えた35万円は、分割払いで買い切ったのとほぼ同じ意味になるわけです。

会社の情報も確認してください。所在地と代表者名は会社概要特定商取引法に基づく表記に記載しています。

法人番号公表サイトでも照合できます。

プランの詳細はゼロスタHPのサービスページにまとめてあります。自社の規模だとどちらが妥当か迷う場合は、無料相談で一緒に計算しましょう。

一括制作のほうが向いていると判断すれば、そのようにお伝えします。

まとめ

本記事では、サブスク型ホームページの比較について、実際の相談事例から見えた失敗の構造、3年・5年の総額計算、そして契約前に確認すべき要件を解説しました。

要点を振り返ります。

  • 同じ「サブスク」でも、5年総額は47万円と180万円で3.8倍の差がつく。月額の数字だけでは選べない
  • 買い切り型を月額に換算すると、3年で見た境目はおよそ月2万円台前半(保守費の相場により変動)
  • 小規模なサイトなら、買い切りのほうが安く収まることもある
  • 危ないのはサブスクという形式ではなく、長い拘束と何も残らない出口が組み合わさった契約
  • 「サブスク」と案内されていてもリース契約のことがある。支払先がどこかを確認する
  • 契約書で分かるのは条件まで。会社の実在性と実績は自分で調べる

比較検討のときは、月額料金の一覧を並べる前に、それぞれの契約が3年後・5年後にどうなるのかを書き出してみてください。

金額の差より、出口の差のほうが大きいはずです。

弊社ではサブスク型の「ゼロスタHP」を提供していますが、規模や要件によっては一括制作をお勧めしています。

どちらが自社に合うか、見積もりを持ち込んでいただければ一緒に計算します。

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Masafumi Otsuka

2000年よりEC業界にてデジタルマーケティングの世界へ。
20年以上のキャリアの中で、多種多様な業種の事業成長を支援してきました。Google広告運用歴13年、Meta広告運用歴12年の実績に加え、Meta社認定「METAクリエイティブ戦略エキスパート」を保有。
データに基づく「数値改善」と、認定資格を活かした「売れるクリエイティブ戦略」の両面から、本気で成果にコミットします。